科目B の問題を解き終わってしまったら
飛岡拓希公開
公開されている科目Bの問題は50問、 本番2.5回分しかありません(2026-09-16 時点)。解き終わるのは普通のことです。 そして、解き直しは初見の問題の代わりになりません。理由は、科目Bで問われているのが知識ではなく「初めて見たコードを追う速さ」だからです。
まず、尽きるのが当たり前だという話
IPA が公開している科目Bの問題は、サンプル問題・サンプル問題セット・年度別公開問題を合わせて50問です。本番が20問なので、全部解いても2.5回分にしかなりません。 出典ごとの内訳は別の記事に書いています。
増えるのは年に6問です。 つまり「解き終わった」は勉強が進んだ証拠で、行き止まりに見えるのは公開されている量のほうが少ないからです。
解き直しが代わりにならない理由
科目Bは、擬似言語で書かれたプログラムを読んで、変数の値を追って、結果を答える試験です。 覚えることがゼロではありませんが、覚えただけでは解けません。
一度解いた問題は、答えを覚えています。覚えた状態で解き直すと、追う作業を飛ばして正解にたどり着けてしまうので、 本番で必要な「初見のコードを追う速さ」が鍛えられません。5分に1問という配分(20問を100分)で効いてくるのは、 まさにその速さです。
私自身、1回目は科目Bが550点で落ちました。手応えは「知らない用語が出た」ではなく「読んだのに追えなかった」です。 2回目までにやったことは、結局のところ量を増やすことでした (そのときの記録)。
それでも解き直す価値がある場合
例外が1つあります。トレースの手順そのものが曖昧なときです。 答えを覚えていても、手順は覚えていません。
- ・変数の値を、行ごとに紙に書き出す(頭の中で追わない)
- ・ループは、何周目で何が変わるかを表にする
- ・再帰は、呼び出しを積んでから戻す順に書く
この作業をしたことが一度も無いなら、手を動かす練習としては解き直しでも足ります。速さの練習には別の問題が要る、という切り分けです。
初見の問題を増やす手段
公開問題の外に出るしかありません。手段は3つあります。
1. 市販の問題集(オリジナルの予想問題が入っているもの)
私が2回目までに使ったのはこれです。過去問の再掲ではなく、予想問題が多く載っているものを選ぶのが要点で、 再掲中心だと結局また同じ問題に当たります。
2. 対策サイトのオリジナル問題
無料で解ける問題を出しているサイトがあります。出典が公開問題そのままか、 オリジナルなのかを確認してから使ってください。前者だと重複します。
3. AI が作った問題
数を作れるのが利点で、誤りが混ざりうるのが弱点です。 解説の根拠が書かれているか、誤りを報告する窓口があるかを見てください。 このサイトもここに入ります(作り方は下に書いています)。
どの手段でも、確かめてほしいこと
公開問題の外に出ると、問題そのものが間違っている可能性が出てきます。 IPA の公開問題には解答例が付いていますが、それ以外の問題にその保証はありません。
解いていて納得できないときは、答えを疑ってよいです。解説が「なぜその答えになるか」を手順で示しているかを基準にすると、 使える問題かどうかが判断できます。
初見の問題で練習する
このサイト(極とれ)は、科目B の問題を AI に作らせています。作った問題は正解を伏せて 別の AI に解かせ、一致したものだけを人が確認して公開しています。 分野ごとに、登録なしで解ける問題を置いています。
練習問題を見る公開問題の数は 2026-09-16 時点のものです。新しい年度の公開問題が出ると変わります。 点数・受験回数は実際のものです。
この記事について
書いているのは飛岡拓希です。基本情報技術者試験の科目B だけを扱う学習サービス「極とれ」を 1人で作って運営しています。試験には高校3年生のときに合格しました(そのときの記録)。
数字を載せるときは、出典の資料を自分で開いて数えた値だけを使い、いつ時点のものかを本文に書いています。 誤りに気づいたら goku.tore9@gmail.com までお知らせください。読んだ感想はフォームからも送れます。