基本情報技術者試験 科目B は、4択とは限らない
飛岡拓希公開
IPA のサンプル問題セット20問のうち、12問が5択以上でした。 最大は10択です(2026-09-08 時点、 解答群のラベルを数えた実測)。 全問が最低4択なので、正しくは 「4択もある」になります。
科目Bの解答群は「ア・イ・ウ・エ」の4つ、と思い込んだまま本番に入ると、 8択や10択の問題で手が止まります。実際にどうなっているのかを、公開されている問題で数えました。
数え方
解答群のラベルは必ず「ア」から順に振られます。つまり「オ」が出てくる問題は、選択肢が5つ以上ある問題です。 そこで、ラベルごとに「そのラベルが登場した問題数」を数えました。
| ラベル | ア | イ | ウ | エ | オ | カ | キ | ク | ケ | コ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 出た問題数 | 20 | 20 | 20 | 20 | 12 | 10 | 7 | 5 | 3 | 2 |
ア〜エが20回ずつ = 全問が最低4択。オが12回 = 5択以上が12問、という読み方になります。
選択肢の数の分布
上の出現回数から、1問あたりの選択肢数に直すとこうなります。
| 選択肢の数 | 問題数 |
|---|---|
| 4択 | 8問 |
| 5択 | 2問 |
| 6択 | 3問 |
| 7択 | 2問 |
| 8択 | 2問 |
| 9択 | 1問 |
| 10択 | 2問 |
| 合計 | 20問 |
4択は8問で、全体の半分以下です。 残りは5択から10択まで散らばっています。
なぜ選択肢が増えるのか
選択肢が多い問題は、たいてい組合せを選ばせる形です。 プログラム中の空欄が2つあって、「〔 a 〕と〔 b 〕に入れる字句の組合せとして適切なものはどれか」と問われます。
a の候補が3つ、b の候補が3つあれば、組合せは最大9通りです。 選択肢が9つ・10個に膨らむのはこのためで、問題が難しいから選択肢が多い、とは限りません。
解くときに何が変わるか
- 消去法が効きにくくなります。4択なら2つ消せば残り2つですが、10択で2つ消しても8つ残ります。 「消していく」より「自分で答えを出してから探す」ほうが速い問題が増えます。
- 組合せ問題は、片方だけ確実にすると一気に絞れます。a が分かれば、a がその値になっている選択肢だけが残ります。 2つの空欄を同時に考えず、自信のあるほうから決めるのが近道です。
- 当てずっぽうの期待値が下がります。4択なら25%ですが、10択では10%です。 「分からなければ適当に選んで次へ」が、4択の感覚のままだと成立しません。
このサイトの問題も、ほとんどが4択でした
人のことは言えません。2026-09-08 に自分のサービスの問題を数えたところ、 当時公開していた150問のうち149問が4択でした。 AI に問題を作らせると、指示しない限り4択に寄ります。
同じ日から、難易度に応じて4〜8択で作るように変えています。ただしそれ以前に作った問題は4択のままで、 本番の分布に追いつくには作り直しが要ります。ここは正直に書いておきます。
出典
数えたのは IPA が公開しているサンプル問題セット(2022年12月)の20問です。同じ手順で数え直せます。
科目Bで公開されている問題が全部で何問あるかは、別の記事に出典ごとの内訳を書いています。
選択肢の多い問題に慣れる
このサイト(極とれ)では、科目B の練習問題を登録なしで公開しています。 分野ごとに、解いたあとに選択肢ごとの解説が開きます。
練習問題を見る2026-09-08 に IPA の公開資料を確認して数えました。 出題形式は改訂されることがあるため、受験の際は IPA の公表内容をご確認ください。
この記事について
書いているのは飛岡拓希です。基本情報技術者試験の科目B だけを扱う学習サービス「極とれ」を 1人で作って運営しています。試験には高校3年生のときに合格しました(そのときの記録)。
数字を載せるときは、出典の資料を自分で開いて数えた値だけを使い、いつ時点のものかを本文に書いています。 誤りに気づいたら goku.tore9@gmail.com までお知らせください。読んだ感想はフォームからも送れます。